久しぶりに全国大会に参加しました。会場は岐阜県の長良川、日程は11/29~30の二日間でした。今回参加した一番の動機は、広島市から唯一当施設の取り組みが、全国大会に推薦されたからです。テーマは「互いに役割を持ち支え合う共生型ディ~「役に立ちたい」との想いから~」で、発表者は、岸田一幸ディサービス管理者と藤原美喜基町副施設長でした。
取り組み内容を簡単に説明しますと、基町の共生型ディサービスの取り組みです。取り組み当初は、高齢者と障がい者がお互い距離感もあり関係作りがうまくいかなかったため、基町地区での共生社会の取り組み「地域の達人」登録カードを活用し、障がい者の参加者の得意なことを確認し、それらをディサービスの事業に生かし、更には、「地域の達人」登録カードを作成することにより、地域での日々の活動にも生かそうとした取り組みです。
手前味噌ですが、他の発表と比べても秀でていたと思っていましたので、入賞できるものと考えていました。結果的には入賞を逃したので残念でしたが、質問者から、「障がいサービス事業としての研修の取り組みは?」「障がい者が調理を手伝う場合の衛生管理は?」と問われ、それらの取り組みが不十分であったことを確認出来たことは収穫でした。
全国老人福祉施設研究会議は、前回から大会と研究会議が同時開催になり、今回が2回目でした。そのため、一日目は2会場、二日目は6会場で様々な取り組み等が発表され、体一つでは足りないくらいでした。また、会場によっては、映画鑑賞、清水ミチコさんのライブなど楽しい取り組みもされており、以前とは雰囲気がだいぶ変わりました。
初日の大山知子会長の基調報告では、全国老人福祉施設協議会の会員施設のうち特養の6割、ディサービスの4割が赤字経営であり、来年度の報酬改定には、9%のアップを求めたいとの力強い発言があった後、若い職員から、職員配置は、3対1と言われているが、実情は、日勤は13対1、夜勤は40対1であり、疲弊してやむなく辞める職員がいるとのことでした。
私も以前から、給与改善よりもまず取り組まないといけないのは、職員配置だと思っていましたので、共感しながら聞いていました。良心的な職員は、日々入居者等に適切な援助をし、人の役に立っているとても素晴らしい仕事だと感じることができたなら、辞めることも考えないだろうし、逆に知人などに誇れる仕事として紹介できると思います。そのためには、今の職員配置は厳しいと感じています。ICTの導入も、職員配置の基準緩和の手段として進められてることは気になる所です。