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もうすぐ100歳を迎えるYさん

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基町で一人暮らしをされているYさん(女性)は、今年(令和5年)の6月に100歳の誕生日を迎えられます。天気の良い日はほぼ毎日、朝食後のひと段落着いた時間から親しい仲間と近所へ出掛けられ、ゆっくり、ゆっくり、休み、休み、おしゃべりは沢山、その日の風景を眺めながら、1時間以上歩かれています。沢山歩いておられるせいか、愛車の歩行器のブレーキが年に1~2回破損してしまい、福祉用具の業者様に修理をして頂く必要があるほどです。大切な歩行補助具ですから壊れて良い訳はないのですが、Yさんは「私がよく歩いているからかねえ」と笑って済ませてくださるので、ほっとしています。年の功と言ってはいけないのでしょうけれど、非常に器の大きい方という印象です。

私は担当ケアマネジャーとしてYさんにお会いしてから5年近くになりますが、ご自身の話だけでなく、ご家族やご友人、知人の方の事まで様々な話を鮮やかに語られるので、つい長居して聴き入ってしまいます。戦後直後より基町で暮らされており、十数年前まで基町ショッピングセンター内でクリーニング店を営まれていたYさんは、基町の生き字引のような存在でもあります。

【写真】は、Yさんが描かれた絵手紙作品です。長年絵手紙を続けてこられ、99歳の現在も身近な季節の題材を中心に「気になった風物」を自宅で描かれています。ある時、【写真】の『ノラネコぐんだん』の猫が気になったので質問させていただいたのですが、「新聞を読んでいたら気になった絵柄だったので、そこでは一匹でしたけど、色を変えて並べてみました」とYさんは教えてくださりました。基町でよく見かける野良猫達とYさんの温かな眼差しが同時に感じられる絵でもあると思います。

私は「100歳のお誕生日を迎えられたら、ぜひ包括支援センターの窓へ絵手紙作品の展示をさせてください。沢山並べた個展をしましょう」とYさんにお願いをしました。「基町のデイサービスからも同じような提案があったよ」とYさん。100歳の節目にふさわしい大々的な展示になりそうな予感がしています。