悠悠タウン江波があるところは、広島市の中心部の中区とはいえ、海側の地域で、地元の商店街はかつてほどのいきおいはなくなりつつあります。そのため、街ゼミという方法で街を活性化しようと取り組んでいます。その取り組みは今年で7年目になります。
まちゼミとは、お店の方が講師となり、専門的な知識や趣味の楽しみなどを無料で受講者にお伝えするゼミです。 各店内で実施する講座を通じて店主やスタッフとお客様のコミュニケーションの場から、信頼関係を築くことを目的とした事業です。『お客様』『お店』『地域』〝三方よし〟お客様にとっては学びを多く得られ、店舗にとっては新しいお客様との出会い、商業者同志の繋がり、経営革新にも繋がる取り組みです。
今年は、9月26日から受付が始まり、10月1日から30日にかけて、29のゼミが開講されます。当施設も、町の盛り上がりに一枚加えてもらいたいと思い毎年参加させてもらっています。今年は、10月15日、広島市江波地域包括支援センターの西倉登志恵さんが、「カードゲームで人生会議~自分らしく生きるために~」、10月23日、看護小規模多機能型居宅介護のダウティ・フォンさんが、「ベトナムってこんなところ~ベトナム入門~」の2つのゼミを開講しました。
ダウティ・フォンさんは、ベトナムからの留学生で、今年から悠悠タウン江波で働いています。今年は、その他に、チャン・ミン・ゴックさんとレ・ティ・トゥ・トゥイさんの2名の職員がベトナムからの人です。その他に、基町のヘルパーでルオン・テイ・フエさん、特別養護老人ホームの学生アルバイトにグァン・ティ・キュウ・チンさんが働いています。全てベトナム出身です。どの職員さんも、かわいらしく、元気があって職場の雰囲気にも一役買っています。
今回のゼミでは、職員の目片さんに手伝ってもらいながらきれいなレジュメを作って、ベトナムの様子をわかり易く紹介してくださいました。
後半は、ベトナムの挨拶などを練習し、すぐにでもベトナムに旅行したくなるような内容でした。その後は、ちょっとしたベトナム料理で、主役のフォンさんの慰労会をしました。慰労会では、まず、「こんにちは」のあいさつ『シンチャオ』からはじまり、さっそくゼミの成果を披露し発音を確認し合いました。
私も参加したのですが、声のイントネーションが、日本語と違い過ぎるのか、私の耳が遠いのかはっきりしませんが、他の人のように同じような発音でなかなかしゃべれませんでした。そんな私でも、フォンさんの優しい講義に脱落することもなく最後まで参加できました。