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~私が100歳になった時に欲しいもの~

小さい時から山野を駆け回るおてんばが還暦になった。
そのおてんばがひょんな事から6年前にマスターズ陸上に出会った。
下は20歳代から上は100歳以上が所属し、競技種目も多種多様でとても楽しい。そして皆「自分の記録との闘い」と言いながら、どうしてどうしてライバル意識満々で試合に臨み負けると悔しい。

広島マスターズ陸上で最高齢の104歳の男性は、整体師に勧められて97歳から陸上を始めたそうで、その方の周りにはいつも練習仲間がいて、大会では取材陣に囲まれていた。
残念ながら104歳の今年現役を引退されたが、多くの人に勇気と希望を与えてきたことは間違いない。人はいくつになっても挑戦できるという事を教えられた。そして同年齢のライバルがいなくなったその時が間違いなく【自分との闘い】なのだ。
他者に勝った、負けたで一喜一憂する内はまだまだ🐥

人生100年と言われる昨今、私も100歳まで走り続けたいと思うが、心配なのは100歳になった時、はたして競技場までたどり着けるだろうか、という事だ。(競技場は結構遠く、県外の時もある)車の運転はもうできないだろう。電車やバスを乗り継いで行く途中に試合が終わってしまうかもしれない。(今でも乗り継ぎが怪しいのに)どうかそんな時、高齢者でも(誰でも)安心して行きたい所に行けるような社会の仕組みができていますように…

こんな世の中になっていたら良いなといろいろ思うけれど、いざ100歳になった時に一番欲しい物は【自分との闘いを楽しむ気持ち】かもしれない。


                          悠悠タウン江波居宅
                            清見久美子