広島県介護支援専門員協会の依頼により7月24~26日にかけて、呉市の災害支援に行ってきました。
初日は、阿賀南9丁目を藤田職員と一緒に回りました。がけ崩れのおきた近辺の住宅をしらみつぶしに回って、
生活の困りごとを確認してまわりました。「今は夏休みでいいけど、道の復旧は遅れており、子供の通学バスが、
2学期からどうなるのか心配。」「腰痛が酷く、急に災害になっても、逃げられない。」「非常放送が鳴っても、
耳が遠いし、何をいっているのかわからない。」等細かく聞いていくと、切実なニーズがあちらこちらから
聞こえてきました。
2日目からは、川尻町小用地区へ向かいました。この地区は、豪雨以来、水道、電話が通じていない地区です。
この地区の土砂の除去については、十分手が回っていない状況で、あちらこちらで災害の爪痕が残っていました。
災害の前は、港町で、静かな時間が流れていたような雰囲気でしたが、回ってみると、3割近い家が、空き家でした。
住んでいる家も、70、80歳代の一人暮らしや夫婦の方がたくさんおり、この地区の生末が案じられるようでした。
また、驚いたことに空き家のはずのところに、人が住んでいたり、驚かされることがたくさんありました。やはり
この地区は、水のことが一番の課題で、使っていなかった井戸を復活させて活用する等工夫されていました。ただ、
水不足は切実で、食事、風呂、洗濯、便所等、大量に水が必要な生活に私たちは慣れており、水の運搬に疲れて
いる方が多くいましたが、8月4日から、水が通り予定ですとの情報が流れると、「水が通るのが待ち遠しい。」
「もう少しだと思って頑張る。」と、喜ばれていました。
この後、星野、網本、梅田職員が、次々と援助に入るのですが、この日のことだけに終わらず、今後の江波や基町の
災害の取り組みに生かしていきたいと考えています。
訪問して、一番救われたのは、地域の役員をはじめ、地域の人たちが温かく迎えてくれたことでした。酷暑の中、
坂道を上がり、一軒一軒尋ねるには、とても体に負担が多いことでしたが、地域の人たちとが優しく受け入れて
くれたことに勇気をもらい、無事3日間活動することができました。このような関係を、地域と築き上げて
いかないといけないと思いました。