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【基町悠吉のつぶやき23 めおとはいく No,1】

いつも素敵な私の尊敬するお二人
夫婦で障害がありながら、助け合い・支え合い生活している
ご主人84歳。奥様83歳
お二人とも脳梗塞の後遺症で、ご主人は左半身麻痺と構音障害がある。
奥様は右半身麻痺がある。
ご主人の脳梗塞後、半年後に奥様が発症した。大変な心労とご苦労があったことだろう。
お二人は何事にも前向き、リハビリにも熱心に取り組み「この歳になってこんな事も出来る様になったよ。リハビリの先生のお陰」
と成果を満足そうに見せて下さる。

作業療法で始めた俳句をご夫婦で続けられ、私がせがむと見せてくれた。

半年前から奥様が週1度デイサービスへ行き始めた。

まじめな奥様は漢字ドリルにも予習して挑む・・とご主人が話して下さる。
そこでの一句
 「初の筆 秋分とかく ゆめのよう」
 デイサービスのレクリエーションで書道があり 
書道で字を書くなんて...左手で… 机の高さも立てば低いし、座れば高い...
「えいや~」と一発勝負で書いてみた
出来は~「120点」 満面の笑みを浮かべ話して下さる。
私も嬉しくなって 楽しくなって

もう一句
 「進化する 左手だけの ボタンつけ」
 次は裁縫。フェルトでマスコット作りを勧められ…
またまた「左手で裁縫なんて~ 絶対できん!!」と思いながら職員さんが
縫っているのを見ると「私にも出来るかしら~」ってチクチクやってみた
「進化しているの 私の左手」ってかわいらしいマスコットを見せて下さる
なんとも愛らしい鬼とおかめ

デイサービスへ通い始めは、耳はガンガン、気疲れで大変だったが
今ではお友達に「デイサービスへ行きんさい」と勧められる。
物事のプラス面を見つける方法を、私に合わせてわかりやすく教えて下さる人生の先輩。これからも楽しいお話を色々聞かせてくださいね