記事一覧

基町にゃん子のつぶやき

ファイル 433-1.jpgファイル 433-2.jpg

 悠悠タウン基町では、一年に4回、各部署合同で研修を行っているにゃん。
 今日は丁度その日。ちょっと覗きに行ってみるにゃ~。

 悠悠タウン基町では、H24年度、全スタッフに対して
「仕事で悩むこと」をテーマにアンケートを行いました。
訪問介護、訪問看護、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターと、部署、職種は違っても、共通する答えがありました。
それは、
「ご利用者さんとコミュニケーションがうまく取れない時に、どのように対応したら良いのかわからない。」
というものでした。それ以降、全部署共通の研修テーマを、
「コミュニケーションの方法」の一本に絞って研修を実施し、
今年度で丸3年が経ちました。

H26年度は、スタッフ一人一人が、実際に現場でご利用者さんとのやりとりに困った、具体的な場面を想定し、一年をかけて、あれやこれや視点や対応を変えてかかわった過程をシートに落とし込み、振り返り考えることを中心に研修を行ってきました。
今日はその最終回。グループで、その成果を共有しました。

話し合いの中で、部署、職種に関係なく、
「ご利用者さんに対し、ケアしてあげたい気持ちが前面に出てしまう場面。」
「ご利用者さんから、とうてい支援できそうもないとことを強く要求される場面。」

特にこの二つの場面に、支援者として戸惑い、辛くなって、コミュニケーションがうまくいかなくなることがわかりました。そして、こうしたコミュニケーション場面が続くと、ご利用者さんに辛い思いをさせてしまうことは言うまでもないのですが、支援者側のバーンアウト(燃え尽き症候群)を引き起こす要因になり得ることもわかりました。
そんな時、それぞれのスタッフがどのようにしてご利用者さんとの関係を見直し、乗り越えたのでしょうか・・・。
それについても共通性がありました。
①支援者側の、一人よがりなケアになっているのではないか?と立ち止まって考えてみる。
②表面的な言葉に捉われず、訴えられる言葉の背景を理解する。

その具体的なやり方は、スタッフの経験や性格、持ち味などによりまちまちでした。視点の持ち方や伝え方を工夫してみた人。自分ひとりでは抜け出せず、同僚や上司、ケアチームと話し合いながら考えや対応を変えてみた人など。
ケアする側、ケアされる側という垣根を越えて、人対人として、真摯に向き合っていくことが、コミュニケーションの最大のツボということを学びあえたのではないでしょうか。

悠悠タウン基町のスタッフも、あれやこれや悩んでいるんだにゃ~。この3年間の学びの蓄積を大切にしながら、ご利用者さんにとって心地良いケアをめざしてもらいたいにゃ~。