基町にゃんこ
『車椅子体験』
今日は節分の日やというてもまだまだ寒いにゃあ。うちの中でいわしでも食べようかというぐらい寒いというのに、なにやら基町包括の人たちは昼から基町小学校へ出かけていったにゃあ。
どれどれちょっと覗いてみようか。
今日は基町小学校5年生の『福祉体験学習』という授業の講師としてよばれたみたい。車椅子の操作や、車椅子利用者の思いを学習してもらうのがねらいにゃんだって。前に立って説明している大前職員の顔つきが、いつにも増して真剣だにゃあ。基町小学校でのこの授業を基町地域包括支援センターが請け負うようになって、もう10年以上も続いているんだって。基町学区内はお年寄りが多くて車椅子を使っている方々をよく見かけるし、ショッピングセンターがあったりスロープがあったりで、いい体験ができるんだにゃあ。
はじめに車椅子の各パーツの説明や、扱い方の説明があって、そのあとは5年生が二人一組になって、“車椅子に乗る人”、“介助する人”とを交代しながら、体育館内に作られた特設コース(写真)を順番にまわってもらったんだにゃあ。悪路、スラローム、狭路、坂道のコース・・・なんだか教習所みたいな感じだにゃあ。
なかにはふざけ気味の生徒もいたけれど、「はい動きますよー」とか「少し傾けますよー」とか言って、丁寧に声かけしている子もいたにゃあ。にゃんこはそういうところをよく見ているんだわ。
ちょっと慣れてきたところで、2限目はいよいよ小学校の外のコース。悠悠タウンの前も通ったにゃあ。車や歩行者に注意しないといけないし、坂道はあるし、意外と道は凸凹しているし・・・大変そうだったけど、みんなよく頑張っていたにゃあ。
体験後の5年生の感想には、
「車椅子に乗ってみると、車椅子に乗っている人の目線や気持ちに 気づくことができた」
「外の道はガタガタしていて大変なことがわかった」
「悠悠タウンの人の日頃の大変さがわかった」
などなどの意見があったよ。いい学習になったかにゃあ。
体験の最後には岸田職員が階段昇降機を持ってきて、みんなに披露してくれたんだ。基町の市営住宅では、奇数階にはエレベーターが止まらないという特殊な構造になっているので、この機械の出番が多いんだにゃあ。5年生もそういう地域の事情をよく知っているだけに、とても興味深そうに学んでいたにゃー。