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基町にゃんたろう

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新年明けましておめでとうございますにゃん。にゃんたろうの一年も、利用者さんやヘルパーさん達と共に「ゆったり・楽しく・一緒に」過ごすことができ、感謝にゃん。年末は、いつもの雑多なヘルパーステーションの大掃除も無事終わり、すっきりと新しい年を迎える事が出来たにゃん。今年も更なる飛躍を期待してるにゃん!

今年一月一日、ヘルパーステーションも10年の更新となりました。昨年12月22日に、ヘルパーステーション開設より利用されていたTさん(70歳男性)が特養に入所されました。Tさんは脳の異変により、60代頃より視覚障害となりヘルパーを利用されていました。社旗参加の為の移動支援・生活支援の為の介護保険を利用。Tさんは若い頃離婚され一人娘さんを男手で育てあげてこられた方で、几帳面な方です。ヘルパーに対しても、厳しい方で、かなりの苦情を頂いたものです。またヘルパーに対してのセクハラ的な発言が多く、どのように接したら良いのか?悪戦苦闘の日々が続きましたが、何故?と疑問を持つうちに彼の事をしっかり知りたい、関わりたいという思いから、色々と話を聞いているうちに、「ああ、Tさんは生きていることがセクハラなんだ!悪気はないんだ!」と解り、その事をTさんに伝えて、関わるヘルパーさんにも伝えていきました。ヘルパーさんも関わりの中から、Tさんを理解し、Tさんが、視覚障害がある中でも自立できるように、一緒に手伝ってもらったり、一緒に作業を行ったりと、上手に操縦して?関わりを深めていきました。実は操縦されていたのはヘルパーの方だったのでは?  移動支援で外を歩く時、昔見た光景を頭の中の地図に入れ、「今はこの辺?右に行った方が車が少ないよ。」等ヘルパーにアドバイスをしてくださったりと、色々、他の利用者さんと外出した時に役立つ情報を教えて下さいました。また、ヘルパーが質を高められるよう注意事項を教えて下さったり・・・・感謝です。あまりにも頭の中の地図が正確な為(見えてるんじゃない?)と思うこともありましたが、なにせ記憶の地図は古い為「今、Kびるのあたり?」と聞かれても、「Kビルは何年か前に無くなって、今はWビルよ。」と言うようなことも多々あり、やっぱりみえていないんだなぁ~と実感。すごいのは、ヘルパーのナビにより、古い地図は新しいものに更新されるんですね。生活支援でも、協力的で、ヘルパーを手伝って下さったりは日常茶飯事。ある夏の日、枝豆を買ってきたヘルパー、時間の無い中で枝豆を枝から切るだけでも時間がかかりそう。しかしながら冷凍の枝豆ではなく、旬な物・・・なんて考えながら、他3品を2日分、どういう段取りで作るか考えながら、旬な枝豆を買ってきたことを伝えると、新聞を広げ、頑張って下さいました。見事な出来栄えでした。
徳用の申し込みをされた時から、順番が来たら将来的な事も考え、入所することを決められておられたそうです。私たちからしたら、視覚障害があっても、少しの支えがあれば自立されているTさんを思えば、何とか在宅ので過ごせるのではないか?と思うばかりですが、Tさんに在宅の選択肢はなかったのか?と聞いてみたら、地域の繋がりや、夜間の不安を語られました。その辺の充実が現時点、不十分な悔しさを感じずにはいられなかった。選択肢を与えてあげることも出来なかった・・・・。私たちヘルパーはTさんから色々な事を学ばせて頂きました。H27年度、介護保険の法改正があります。地域包括ケアシステムの構築・在宅での看取り等・・・。法が改正されても、私達の意識がしっかりと、利用者さんの真のニーズを捉えてないと法に振り回されるだけで、何の充実も産まないいような気がします。法に従いながら、向上もし、法の中でニーズを見るのではなく、真のニーズを見られる、そして対応できる、そういうヘルパーステーションを、Tさんとの関わりの学びの中から目指したい。

ヘルパーにゃんの利用者さんとの関わりの中から、今年の目標を聞かせてもらったにゃん。にゃんたろうもヘルパーさんと共にTさんの施設での生活を応援しているにゃん!
新年は、新人のやかましい實川君の笑いの音頭から「ワッ八ッハ!ワッハッハ!」でスタート。今年もにぎやかな基町ヘルパーにゃんを追いかけて、皆さんに報告するのが、にゃんたろうの使命なのだにゃん!今年も宜しくお願い致します。にゃ~ん!


追伸
昨年12月吉日ヘルパーステーションから4名  火以後支援専門員の合格者がでました。難関突破!!おめでとうございます。さらなる活躍を期待しています。

写真は桜の時期に移動支援での写真  食事の風景   ヘルパーの旬の食材による調理