梅雨に入り、各地で大雨や熱中症など心配なニュースが多いけど、皆さまお変わり無いですかニャァ?体調には気をつけて夏本番に備えて下さいニャ!
6月は梅雨の季節と共に『梅』梅仕事の季節でもあるんだニャ。梅酒や梅干しを漬ける方には身近な話だけれど・・・。今回は基町に「梅干しの達人」がいるからご紹介させて頂きますニャ!
かれこれ50年前、バラックが建ち並ぶ基町で雑穀屋をされていたMさん(78歳女性)
雑穀の他にお店の片隅で自宅用に漬物や梅干しを置いていたら・・それを見たお客さん達が「ウチにも作って~」と口コミで「美味しい!」と評判になって、それではと梅干しを作るようになったのが始まりでした。今でもファンの方達が「今年もお願い!」と頼まれるそうです。50年間も・・・基町の伝統の中に刻み続けて今日まで・・これからも・・赤じその出まわる今、赤じその鮮度を落とさないよう1日でアク抜きを仕上げてしまうそうで、朝から晩まで塩揉みをしているから、アクで3日間ぐらい手が真っ黒のまま外出するのが恥ずかしいと笑っておられます。10数年前から背骨を痛められ足腰も弱って「あっちが痛い!こっちが痛い!」と言われながら生活されていますが、梅の季節になると『元気でいないと梅仕事ができない』と思うと不思議に、1年の間でこの時期が1番元気に過ごせるそうです。注文される方も皆高齢な為「今年が最後かも・・」と言いつつ梅干し効果で皆様お元気だそうです。そんな皆様の支えがあって、「もうやめよう・・。と思いながらも続いている。」と言われます。美味しい梅干しを作る為に信頼できる市場での素材選びや梅の状態で塩加減や赤じそのもみ加減・・手加減で良い梅干しのあんばい(塩梅)になる。まさに『達人の梅干し!!』
Mさん・・無理はして欲しくないけれど、きっと来年も作っておられると思います。
猫の手でも良かったらお貸ししま~すニャ!
おまけニャ~!
この季節の疲労回復には梅干しがお勧め。梅干しの酸っぱさの元はクエン酸。クエン酸は糖質の代謝を促し、筋肉の乳酸を燃やしてエネルギーに変えることで、疲労回復を促進する効果があると言われてます。さらに血中のカルシウムイオンと結びついて血液が固まる作用を弱め、血流を改善する血液サラサラ効果があるとの報告もあります。しかし、塩分量には気をつけて、昔ながらの塩っ辛い物は1粒23g程の塩が含まれています。
読売クックブック437引用