毎年、この時期になるとTVなどで平和に関する番組が増えますね。
私はこの時期になると、Lさん(男性)に聴かせていただいた話を思い出します。
Lさんは、特攻隊の1人として太平洋戦争の終戦を迎えたそうです。
終戦当時、15~16才だったLさん。
「国のために死ぬのが当たり前」と教えこまれていたため、それが当然と思っていたそうです。
終戦後、社会人となり、企業で働いたLさん。
働き始めて数年間は、自分の戦争体験を自分よりも若い社員によく話していたそうです。
ところが、戦後何十年も経過すると、だんだん若い社員から、
「なんで国のために死なないといけないんですか?」
「逃げ出せばよかったのに」
と言われるようになったそうです。
その頃からLさんは「もう若い人に話しても伝わらないんだな」と感じ、
それ以降、戦争体験は話すのをやめたそうです。
この話を聴かせていただいたとき、
「話を聴く側の姿勢で、話す方の気持ちが変わる」ことをあらためて感じました。
悲惨な戦争を繰り返さないためにも、戦争体験・被爆体験を「語り継ぐ」ことは大事だと思います。
ただし、「話を聴く側の姿勢」はもっと大事なのだと思います。
いつかこのブログで、Lさんの伝えたいことを掲載できれば・・・と思っています。