人工透析をされているIさん宅に訪問したときのことです。
主治医の先生に厳しく食事・水分制限をされているIさんが、
「先生は食べるなって言うんだけど、どうしてもその通りはできないわよ。
私って根性なしなんかな?」
と言われました。
こんなとき、どう言葉を返してよいのか迷います。
でも、考える時間はほとんどありません。
「Iさんが根性なしかどうかはわかりませんが・・・・
先生の言うことだけを聞いて生活するわけにはいかないですよね」
という言葉を返しました。
すると、
「そうなのよ!先生の言うことを全部聞いていたら、友人のように臓器ほとんど
なくなっちゃうわよ。だいたい、治療・検査を繰り返しても、もう歳だし良くなるわけじゃ
ないんだから・・・」
という言葉が返ってきました。
人工透析されている期間が長いIさん。
自分がこの先、どこで、どのように生活していくか考えている真っ最中だそうです。
これからもIさんの思いを聴かせていただき、一緒に考えていきたいと思います。