H21年の10月より、介護職員の処遇改善のため、1月あたり1万5千円給与がUPされました。
2年半の時限立法ですが多くの介護職には朗報だったと思われます。
その後、介護職の離職の改善が進んでいます
(離職率18.7%‐2008‐→17%‐2009‐ 2010/9/7読売新聞朝刊より)。
そして、今年の10月からは、キャリアアップの仕組みが取り入れられました。
また、それらを満たさないと交付金が一定額減額されることになりました。
要は、能力評価をすることによって、介護職員の公正な処遇がなされることを目的としています。
ただ、この能力評価には気になる点があります。
まず一点目は、評価の問題です。
ある商品の売り上げの評価をする等、評価がしやすい仕事もありますが、人の援助の仕事は、必ずしもそうはいきません。
次は、色々なタイプの人達が、協力して働くことが期待される(そうしていきたいと思っています)チームの職場で、
個別に能力評価をし、処遇に差をつけることが適当なのかという事です。
最後に評価の手間の問題です。
評価が明確でない場合、如何に丁寧に評価をしていくかが大切になりますが、その手間とコストは大きな負担になります。
しかも、直接利用者にメリットとして実感されにくいものです。
出来れば、細かい条件をつけず、あっさり交付金を支給してほしいものです。