ある女性のCさん宅にて。
ご主人が他界されてからずっと1人暮らしだったCさん。
歳を重ねるごとに足腰が弱り、転倒も増えてきたことを心配したご家族の方が、
Cさん宅で一緒に生活をされるようになりました。
同居されたことでCさんは「もし転んでも家族がいるから安心」と言われます。
しかし、その反面さみしいと感じることもありました。
1人暮らしだった頃は、近所の友人が
「今から買い物行くけど、何かいる物ないかいね?」
と2~3日に1回は声をかけてくれて、Cさんもその時の会話を楽しみにされていました。
同居されてからはご家族の方が買い物をするようになり、
友人も気を使われているのかCさんに声をかけることがなくなったそうです。
「一緒に住んでくれて安心なけど、さみしいこともあるけぇね・・・」
と言われるCさんは現在、週2日リハビリのために通所介護を利用しておられます。
ぜひご家族とも相談しながら、リハビリの目標を
「週に1日は友人宅に行く」
にしてみようと思います。
「ご家族の方が同居される」=「安心」と思いがちですが、
それまでの生活が変わることで
変化する複雑な気持ちをCさんから学ばせてもらいました。