砂漠の国のお金持ちが17頭のらくだを息子たちに残そうとしました。
長男に全部のらくだの1/2
次男に全部のらくだの1/3
三男に全部のらくだの9/1
息子たちの話はまとまらず、喧嘩になりそうです。
父親の言う通りらくだを分けようとすれば、らくだの身体を切り刻むしかありません。
そこに賢者が通りかかり、話を聞いて
「それなら私の乗っているらくだをあげよう」と言い、もう一度話し合うよう促しました。
18頭になったらくだ。
長男に18×1/2=9頭
次男に18×1/3=6頭
三男に18×1/9=2頭
と、分けることができました。余った1頭のらくだは賢者に返されました。
ずっと昔に先輩から素晴らしい支援の手本として『この賢者のようになりたいよね』と教えてもらいました。
私は、この話を聞いて最も役に立ったのはらくだだと感じました。
「賢者にはなれないかもしれないけれど、らくだになりたい。」
私がそう言うと、先輩は目をぱちくりして驚いたようでした。
その場まで足を運び、彼らが解決を図るまでそばにたたずんでいるらくだがいいなーと思ったのです。
本当は、らくだは知恵や工夫の象徴だったことは支援を長年やって、やっと気づいたことでした。私はらくだになれるでしょうか? 59歳ケアマネ