朝晩涼しくなって参りました。
すっかり秋ですね。
秋と言えばお月見。
どうして秋の月がきれいに見えるかご存じですか?
秋は空気が比較的乾燥していて、月が適度な高さにあるからです。
夏の月は低く、冬の月は真上にあるので見にくいんだそうです。
春の月は秋と同じ高さですが、「おぼろ月夜」と言われるように空気中のチリや花粉が邪魔してしまうとか。
「中秋の名月」とは、平安時代に中国から伝わった旧暦8月15日の月を愛でる習慣です。
今年の中秋の名月は9月13日。
ちなみに満月は9月14日だったみたいで、中秋の名月と満月とがズレることもあるみたいです。
どっちもとっくに過ぎてしまいましたが・・・。
そもそも月はどうやってできたのか・・・。
46億年前の宇宙は、無数のチリが太陽の周りを回っていました。
そのチリ同士が衝突を繰り返して、時にははね返り、時にはくっついて、そうこうしている間に地球ができました。
まだこの時には月はなく、できたてホヤホヤの地球は、そこら中で火山が噴火して、ガスとチリの煙を吹き出し、溶岩が川のように流れ、稲妻が光り、雷鳴がこだまし、絶え間なく地震が地表をゆさぶっていました。
そんな地球に向かって微惑星がたまたま飛んできて、たまたまぶつかって、絶妙な引力のバランスで月ができました。
ご存じのように、月の引力のおかげで潮の満ち引きがあり、地球の自転速度が遅くなっています。
もしも月がなかったら・・・。
一応太陽の引力で潮の満ち引きはあるみたいですが、今の1/3ほど。
大潮や小潮なんてのもなく、1年を通じて常に一定になるとか。
地球の自転速度は約3倍速くなり、1日は8時間、1年は1095日。
月の引力がないから地球はぐるぐる回り、東西に吹く風は絶え間なく、なおかつかなりの強風です。
台風が頻繁に来て、しかも今よりももっともっと長く居座ります。
生命の進化ももちろん変わってきて、もっともっと時間がかかっていたとか。
風が強いので植物は上に伸びることができず、葉っぱは風を受けない針葉樹ばっかり。
動物は熱を奪われないように皮膚が厚くなって地を這って、鳥は飛べなくて‥。
やっぱり月があって良かったですね。
月があって良かったなと感じながら、たまにはぼんやり月を眺めてみます。
Kiyo, N.