特別養護老人ホーム等が建っている江波地区は、古くから伝統がある所ですが、月日が経つ中で、忘れ去られた物もあります。
その中で代表的なものが、白地に江波の港町の風景等を描いた江波焼きです。窯が絶えて150年経ったそうですが、
そのうちにまぼろしではないかと言われるようになりました。ところが、江波に高架道路が建設されることになり、
地面を掘り返したところ、窯の痕跡を物語る遺品が、何千点と見つかりました。それを契機に、ここに窯があったことを
後世に残そうと記念碑を製作することになりました。
ただ、そのためには、お金がかかります。それから、中川巧民生委員が中心になって、寄付金を集めることになりました。
何百万円の寄付金を集めることは並大抵ではないと思いましたが、地域を愛する住民の熱意もあり、想定額以上の寄付が
集まったそうです。その記念碑の除幕式が、6月24日にありました。当日は、参列者も多く来られており、関心の高さを
うかがわせました。
発起人の一人である中川さんは、当法人の評議員もしていただいています。また、当日は、理事の佐藤一直、恵南祈八郎さんなど、
地域で活躍されている役員もたくさん参加されていました。私たち職員も、この地元の取り組みを応援しようと、江波ばかりでなく、
基町の職員も一緒になって、寄付金集めを行いました。このような取り組みに参加することは、自分達が、どこで、何の上で
事業をおこなうことができているかを意識する上では、とても大切なことになります。