広島市医師会看護専門学校は昭和27年(1952年)に広島市医師会准看護婦養成所として創立され、以来70年以上にわたる歴史を有しています。その間、数多くの学生が卒業し看護師・准看護師として地域の保健・医療・福祉を支えてきました。
我が国においては超高齢社会を迎え、これまでの病院・診療所における看護だけでなく、介護や在宅においても看護の重要性が増しています。そのような状況により看護職の需要はますます高まり、その活躍の場は広がっています。
高等課程は様々なキャリアから入学される方がおり、2年間で准看護師免許の取得を可能にしています。また、専門課程では、准看護師免許取得のタイミングで進学される方だけでなく、准看護師として働いたのち、看護者としての自分を高め、活躍の場を拡げるために進学される方もいます。いずれの課程も幅広い年齢層、そして多様な経験をもつ学生が集まり、刺激を与え合い、高め合っています。
本校では、広島大学や医療機関から専門性の高い講師をお招きし、経験豊富な教員によりきめ細やかな指導を行っています。そして、地域医療に貢献できる人間性、専門職業人としての倫理観、幅広い医療に関する知識を習得し、保健・医療・福祉の広い分野で貢献できる、人間性豊かな看護師・准看護師の育成を目指しています。
地域で暮らす方々に寄り添い、地域に寄り添う看護師・准看護師は、やりがいや充実感、そして自らの成長を感じることのできる尊い職業です。また、世の中で必要とされる職業でもあります。広島市医師会看護専門学校は看護師・准看護師を目指す皆様を全力で応援いたします。
昭和20年、原子爆弾で廃墟と化した広島市は十数万人の同胞を失い深い悲しみに沈んだが、自らを反省することから始まる新しい平和の理念を創出し、世界恒久平和の聖地となる見事な復興を遂げた。そしてそこには、長い間多くの被爆者や戦争被害者の救済のために日夜献身的な医療活動を続けた医師たちの姿があり、看護職者たちの差し伸べる慈愛に溢れた暖かい手があった。
戦後は遠くなり、かつてない少子・高齢社会を迎えた現在、保健・医療・福祉サービスを取り巻く環境は大きく変化しつつあるが、その中心である人間個人の生命や尊厳の価値は何ら変わることのない普遍的なものである。
看護は子に対する母の暖かい手にその起源があるが、社会がどのように変化しても病める者、弱き者へ母のごとき無償の愛情を注ぐことが看護職者としての基本であり、その基本の上に知識・技術を身に付け、社会に貢献できる全人的に豊かな人間性を育むことが本校教育の理想とするところである。
昭和27年 | 広島市医師会准看護婦養成所を開校。(広島市医師会が、終戦後、絶対的不足にあった看護職者を育成するために、設立。現在の医療高等課程准看護科。) |
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昭和35年 | 広島市医師会准看護学院と改称 |
昭和39年 | 全国初の医師会立夜間定時制の広島市医師会高等看護学院(現在の医療専門課程看護科)を設立 |
昭和44年 | 現在地(広島市西区観音本町)に移転 |
昭和52年 | 専修学校の認可を得て広島市医師会看護専門学校医療専門課程、医療高等課程に改称、現在に至る |
本校はデルタの街広島の中心を流れる、太田川の河畔にある6階建ての医師会館内にあります。
晴れた日には瀬戸の海の島々も見渡され風光明媚で学校内は冷暖房完備、国道沿いにあるため交通機関もよく整備され通学にも最適な環境が整えられています。
高齢化が進む中で、看護は社会的に最も期待され将来を嘱望されている職業です。
現在、多くの女子学生と男子学生が、資格を取得するために日々勉学に励んでいます。
看護の道をとおして、人類社会に健康と幸福をもたらすために、一人でも多くの方が、この専門職をお選びになることをおすすめいたします。
本校は、教育基本法及び学校教育法に従い、保健師・助産師・看護師法による看護師・准看護師となる為に必要な専門教育を施し、優秀な看護師・准看護師を育成することを目的とする。