広島市の救急医療体制に関する意見

 

【詳しい説明を聞きたい】

     昭和4810月市内科医会を作って、舟入病院において市民のため夜間救急に協力したのに、今さら舟入病院をやめて、基町の市民病院にまとめるとの事。政令指定都市で人口100万人以上になったのだから、今までどおり舟入病院も夜間救急を残すべきである。なぜやめるのか?市民病院だけで、まかなえるのか、市役所及び市医師会の意見を聞きたい。舟入病院の夜間救急を創設した一員として、是非聞きたい。

     10月からの広島市民病院の具体的な夜間救急診療システムを知りたい。安佐南区、安佐北区にも夜間救急診療の病院が必要。

     10月からの市民病院での救急診療の内科医会員の応援は、これまでの舟入病院の場合と全く同じものと思ってかまわないのでしょうか?(応援の曜日及び時間帯も含め)

     救急は舟入病院と市民に定着していたと思うので、混乱しないかと心配です。なぜこのようになったのでしょうか。

     シミュレーションを医師及び市民に具体的に提示していただきたい。

     広島市民病院が、今後行おうとしている救急医療の中身をお知らせください。

     舟入病院の夜間救急が定着して安堵していました。しかし、色々問題点があったのではないかと思います。この問題点をまとめて、「広島市医師会だより」に発表していただきたい。そして、今後、広島市民病院での夜間救急実施に際して生じてくる問題に対処するため、市医師会開院全員で考えて行くべきものと思います。

     情報提供が必要(会員にもっと詳しく)。舟入病院が夜間救急を止めたら、何件ぐらいの患者が行き場を失うのか?小児科は夜間救急を続けるのか?入院ベッドを持つ医療機関に夜間診療を主としてゆだねるべき。スタッフ等の人材があるため。

 

 

【市行政と広島市医師会の話し合いを】

     広島市医師会と行政で密に協議し、医師会主導とするべきと考える。行政に従うのではなく、行政を指導して欲しい。現実的に可能なことは可能として、不可能なことははっきり不可能というべきと思う。医師11人のボランティア精神で成り立っている体制は考えるべきである。

     今回の市の決定に対し、広島市医師会には何らかの相談があったかどうか。相談があっての決定なら私個人は医師会の指示に従うつもりです。相談がなかった場合、夜間救急に協力している医師会が無視されたことになり、今後の大きな課題となる。個人的には舟入病院の方が出務しやすい気がしますが。

     もう少し広島市と広島市医師会で協議してから、広島市民病院に移管しないと、広島市民病院の勤務医の負担があまりにも大きいと思われます。

 

 

【市民病院への移管に賛成】

     舟入病院で行うより機能の充実が望めるのであれば、市民病院で行えば良い。市民から不十分など意見が出れば医師会のネットワークを作り、対応し、窓口を広げる。

     「市民病院」である以上、夜間救急医療を担うのは責務であると考える。そのための人員の確保や報酬の充実を考慮すべき。

     今までと変わらないと思われるが、患者さんにとっては近くになって良くなるかと期待している。

 

 

【市民病院への移管に反対】

     内科を市民病院に移管するといっても、冬期のインフルエンザ流行等に対応可能なのか?開業医の出務を中止して、市民病院、舟入病院の内科患者対応ができなくなって、また、開業医にお願いしてきても内科医会はどうするのでしょうか?舟入病院では小児救急は今までどおりだが、患者が来て成人も診てほしいと言われたとき、小児科で対応するのでしょうか?拒否はできないのでは?

     市民病院の内科医のオーバーワークが必ず問題となると思われる。一次救急でない患者が押しかける比率を早急に調査する必要がある。

     夜間は内科医会が午後7時〜11時に限り協力しているが、医師会全体での協力体制を作るべきである。広島市民病院は、これまでも非常に多忙な病院であり、夜間救急診療は職員の負担が増大し、更なる患者の増大で機能不全に陥るのは目に見えており、賛成できない。

     市民病院へ移管して当年は各部署(受付、看護、検査等)の混雑が予想される。それに加えて、入院患者への対応が遅れるようなことが生じる恐れあり。

     市民病院で一次から三次まで対応するのは不可能と思われる。再度、舟入病院の活用を考慮すべきである。

     市民病院が上手く機能するか、非常に不安である。

     今まで舟入病院の体制で、ほとんど問題はなかった。それを維持、発展させるよう医師会として協力する姿勢でよかったのでは。舟入病院がパンクするのであれば、そのバックアップとして、市民病院+他の市立病院が二次救急を担ってくれるのがよい。市民病院で現在の舟入病院的診療をすることは無理。かといって、医師会単独で夜間診療所を立ち上げるのも困難。

     たしかに、一極集中になると市民病院が大変になると思います。一次二次、さらに重傷も診るとなると大変です。開業医レベルが他の病院(輪番制)、舟入病院にて一次救急をする方がベターと思います。

     市民のニーズを考えて対策を立てるべき市が、決定して市民に守らせようとしているのは本末転倒である。移転案に断固反対すべきである。夜間、紙屋町の交通混乱を予測すべきである。警察の見解も正すべきである。

     舟入病院への一極集中のため混雑したのであり、広島市民病院への一極集中に変更したのでは意味がありません。赤字は出るかもしれませんが、皆で市民に頼りにされ認知されてきた舟入病院と、市民病院の二極で行くべきだと思います。舟入が夜間一般外来をすると、それだけ救急患者を受け入れるキャパシティがなくなり賛成できません。舟入病院の施設基準では、夜間救急が違法であるということですが、周囲に空き地も建物もあり、工夫とある程度の資金を使えば可能ではないでしょうか。

 

     広島市民病院で一次救急を全て診ることができればいいが、おそらくスタッフを補充しても、無理ではないかと思われる。広島市くらいの都市であれば、2〜3ヶ所必要ではないか。コンビニと同じ感覚で、夜間受診してくる患者のモラル教育も必要ではないか。

 

 

【舟入病院について】

     舟入で昼間病院に行くことが難しい人のために、専門外来を行うというのは救急の精神に反している。昼間、毎日行けないのではないはず(仕事の休みの日があるはず)なので、ちゃんと昼間に専門的な加療を受けるべきである。今でも、医療がコンビニ化しているのに、夜間に軽症の人が気軽に行けるようにする必要はない。夜はあくまで救急である。

     舟入の夜間外来は経営圧迫。全体的に再考する。考え方が遅すぎる。政策が決定してからでは、予算決定にはどうにもならない。

     「舟入病院の復活」舟入病院は、患者様を必ずかかりつけ医に返すよう良心的に診療されていました。人員の問題であれば、広大の医局全体でバックアップして、勤務医が満足ゆく体制にすれば存続可能と思います。開業医が交代でバックアップする方法もあります。「新規救急病院の受け入れ」患者をとられるのではないかとの懸念はあります。救急だけで採算がとれれば共存できるかもしれません。

     舟入病院も引き続き一次救急を続ける。

 

 

【広島市行政が考えるべき・行政の責任】

     1次救急の分散化は必要と思われるが、やはり公的病院が核にならなければ難しい。さらに、行政側の協力が不可欠である。医師の善意だけでは続かないと思う。

     政令指定都市としてここまで無策な市はないと思う。適切なシステムに医師として協力していきたいという人材は多いと思うが、それを有効にするシステムがない。また時間外対応に対する市民への  啓蒙活動が全くない。今はなんでもかんでも舟入、昼間働いているからちょっと舟入、という傾向がある。時間外利用のルールも徹底させる。

     広島市は具体的で実現可能なビジョンを早急に示すべきである。そして、その実現のための具体的な方策を検討すべきである。

     基本は広島市が構想をたてるべきと考えます。総論賛成、各論反対の会員もいるので、不平のないように。各医師会も役割は大切と思っています。

     市が検討すべき

     まず、行政の対応が第一と考える。医師会主導はおかしい!!協力はすべきと思うが。

     1次から3次まで診る病院があまりにも少なすぎる。これは、行政の問題。行政が救急にお金をかけていない。

     オーバーワークの医師に負担をさらに加えるのはよくない。一次救急医療を担う医師、看護師などの確保を怠ってきたのは行政である。

     行政のリーダーシップが重要。体制作りも非常に大切だが、真に救急なのか待てる外傷、疾患なのかを市民に教育することも重要

     まず、行政が施策を立てるべきである。医師会は要請を待って全面的協力をすべきと考える。

 

     夜間、時間外救急に対して、黒字になるならば私立病院にまかせれば良いが、そうでないため、行政がしかるべく動くのが当然。医師、スタッフは市行政が雇うべき。医師会は静観するべし。

     広島市が本気で考えているとは思えない。

     責任は自治体(広島市)にある。特に小児科・産科共に自治体立の病院を考えるべきである。

     救急は第1には、行政主体で対策を立てるべきである。無策な広島市に協力する必要なし。

     もっとしっかり救急対策をとるべきである。それだけの地域住民の責任があると思う!

 

 

【医師会の救急診療所を開設、または夜間診療所を増設すべき

     本当の救急患者は10%くらいしかいなかった(これまでの経験)。夜間診療所を増加させればいいのでは。

     医師会立夜間(救急)診療所を作り、軽症の人は、こちらで診療し、重そうな人はきちんと送るということにすれば、みんなで順番に行って診療できる。この時、二次の診療の受け皿をきちんと用意して欲しい。

     総健センター(原対協)の診療所を夜間・休日の1次救急診療所として活用し、会員が交代で出務してはどうでしょうか。

     市民病院、行政の一方的なやり方に合わせるのではなく、市民のニーズを考えれば急患に対しては、一次の受け入れ先として医師会立の救急診療所でも設置すべきである。もしくは、準夜帯において、当番制で受け入れるか・・・。但し、時間外でないと受診できないといった類(いわゆる本当の意味での急患でないもの)には、市民病院など公的機関または施設の方針として時間外対応されている医療施設等が関わるべき。また、救急車利用に関してもだが、救急施設への受診の仕方もマスコミなどを通じて、医師会がもっとアピールすべきと考える。我々の時間外診療は、日常診療をこなして、更にプラスでやっているということをアピールすべきと考えます。

     自分の家族が急病になっても受診する施設がない。舟入の夜間診療レベルは低く、命を任すことは難しい。市民病院にかわっても、急に医療の質が上がることは考えにくい。「医師会病院」のような施設で、夜間を経験ある医師が診療して、そのバックに市民病院の施設があると安心できる。

     医師会立休日夜間診療所を運営すべきと思う。医師会館で。患者は区、市の枠を超えて受診するし、行政圏と医療圏の範囲が違っている。

     舟入病院の小児科がどうなるかは知らない。できれば、医師会立の救急病院が理想的であるが、財政的にも人的にも無理があるかと思われます。

     準夜帯の救急を診る施設を行政が各区に作り、医師会員が出務する方法を作る。

     平日夜間を含めて、医師会独自で定点医療を行うべく対策を立てる。検査センター内にあるスペースの利用はいかがでしょうか。現在、舟入病院への内科の出務は、内科医会の医師と聞いているが、内科医全員の参加が今後必要と思います(年齢の制限は設ける必要がありますが)。

     現在の休日当番制度より、休日、平日準夜など市内を東、西、北の3区域で休日夜間診療所を設けるべき(行政と医師会のタイアップで)。個々の医療機関が個別で時間外や休日の対応をするのは無理が多いと思う。(開院当初はできるだけ休日も診ていたのですが、院外薬局を特定の所にお願いするのはダメと言われたため、その後診療はできても薬を出しづらい理由で、時間外はあまり診ていません)

 

     夜間診療と救急を明確に分けるべき。各区に夜間診療所を開設し、救急のみ舟入、市民にかかるシステムを作る。

     広島市舟入病院だけにお願いするのではなくて、広島市医師会立の夜間専門診療所を設立して対応するべきである。夜間専門の医師は確保可能と考える。医師会病院を作っても良いと考えるが予算の問題があり実現しにくいか?

     各区に夜間休日診療所を廿日市や大竹のように作るべきか。

     医師会による夜間・休日診療所を作ることを考えてよいのではないか?その場合、新しい医師会館とセットにして計画し、広島市からの援助を引き出したい。福岡のように区ごとに。市内に2ヶ所以上の医師会立の診療所がほしい。そうすれば、目に見える所での、医師会の社会的貢献ができるのでは。)

     夜間の救急は、区に1ヶ所診療部門を作るべき

     夜間、休日の救急医療の必要性は感じているし、勤務医の負担が大きい事も承知している。個人の医院で充分な対応をするためには、スタッフの問題、調剤の問題など困難と考える。耳鼻科の舟入病院準夜救急のような組織だった活動に協力することはできるし、このような活動を発展し、勤務医への負担が大きくなり過ぎないようにするのが良いと考える。

     一極集中ではなく、数箇所の拠点化体制。官主導ではなく、民結集の体制でなければ必ずひずみが来ます。

 

 

【開業医が当番制で夜間診療を行っては】

     夜間診療所を増やす。夜間診療の給与が安すぎる。広島市や医師会がもっと補助すべき。医師会はもっと積極的に取り組むべきと思います。救急車は有料とすべき(特に夜間)

     コンビニと考えての受診もありあそうだが、コンビニ診療ではない。人手のないときの受診は困る。本当に量的不足があるのなら、休日当番のような形で午後8:00〜9:00まで輪番制で行う。

     休日当番医のようなスタイルで、平日午後9時頃まで輪番制での対応はいかがでしょうか。

     1医療機関では一極集中となり、混乱を招くのみとなる可能性も高く、又、医師の疲労も大きく、日常診療に影響するのではと思います。本来であれば、一次救急医療についても当番医制を用いるべきだと思いますが。

 

 

【かかりつけ医が診るべき、協力すべき】

     開業医は、かかりつけ医の責務として、自らの患者に対しては、その患者の1次救急は請け負うべき。

     自分のかかりつけの患者に対しては24時間責任を持って対応すべきであり、医師会はそれを指導すべきである。今まで、舟入病院は良い仕事をしてこられました。私も度々利用させていただいております。私たち開業医が気軽に利用させていただいてとても助かっています。

     ホームドクター機能を強化するしかないのでは?市行政が何かを決定したとしても、現場で働くのは医師なのだということを、市民にアピールすべきでは。現場の医師の声をアピールするのが、医師会の仕事だと思います。

     現行の舟入病院で行われている救急診療機能は必要であると思います。現行の負担と同じであれば、協力しますのでご検討いただきたいと思います。医師会が協力しなければ、市の救急体制は限界があると思います。また、そのしわ寄せは、我々医師会に跳ね返ってくることを懸念しています。夜間診療を常習化されることは避けて欲しいと思います。できるだけ、かかりつけ医にリターンすべきと思います。

     患者を診療して、救急の場合は総合病院へ回す。

     夜間救急の患者のかなりの部分は、救急ではなく症状に心配をして受診される場合で、止むを得ないことですが、電話で詳しく対応し、翌日の診療時間内で受診した方が十分な事が出来ることを説明した方が医師としての真に親切な態度ではないかと、私はかねてより考えています。この様なインホームコンセプトをこそ会員にPRした方が大切ではないか?

     一次救急一極集中に対して分散化を計るためには、

@かかりつけ医を受診してもらう→2次3次救急の受け入れをキチンとしてほしい。

A電話相談(かかりつけのない人)窓口をもうける。

B昼間に時間がないとか、夜ならすぐ診てもらえるという理由で受診する人も多いので、そういった人を減らす対策を講じる。(夜間はみんな5割負担とか…)

     広島市民病院の夜間救急にも市医師会として何らかの医師派遣が必要である。

     私どもの病院は原則として、当番日、輪番日でなくとも急患に対応している。開業医は全て、患者さんに何かあった時はどうすればよいか、教えてあげるべきです。

     一部の医師に過剰な負担がかからないように業務を分担すべきとは思う。好んでやりたいわけではないが。

     ビル開業医は、夜間の患者の問い合わせ、不安の解消ができるような対策を考えてほしい。何かあれば当番医へ、ということはやめてほしい。(俺は知らん、ということを感じる場合がある)一次救急に関して、年末年始、お盆も含め、当番医を365日カバーすべきと思う。(お正月くらいはゆっくり休みたいのが本音ですが、実際には誰もやらない。)

 

 

【医師会としての対応を望む】

     内科医会単独で対応するのではなく、医師会として対応してほしい。

     理想は医師会としての施策をたてることであろうが、現実には難しいのではないか。市民病院の運営状況をしばらく見て、機能がパンクする様であれば、医師会としてバックアップする対策が必要になるかもしれない。救急対応は原則としては行政側の責任で行うべきものと思うが、役人的発想では机上プランに終わることが多い。現場医師の訴えを十二分に聞いて医師会としてないが出来るかを考えてはどうか。

     行政を動かし、舟入病院を一極集中ではなく、安佐市民、安芸市民などに分散させ、そこへ市医師会員が出務し、協力する体制が良いと思われる。

     市立病院、県立病院は市民、県民のための病院として、行政責任を果たすよう働きかけること。市民のために、行政、医師会、医師会員、市民自身もいかに救急医療体制を作るか、マスコミを巻き込み、救急キャンペーンをする。

     広島市の救急医療は広島市だけが担ってきたわけではないし、国民の健康に対しては、市以外にも国、県、他各基幹病院、医師会が連携し力を合わせて取り組むべきであり、広島市は何を勘違いしているのでしょうか。また、舟入病院近隣の先生方にとっては、舟入病院の準夜帯診療は不都合を感じると思います。市医師会も強く反対する必要があると思います。

 

     市民あっての医療である。しかし、コンビニ化した無制限な要求にはついていけない。医療現場の整備を医師会は対等の立場で充分話し合っていただきたい。医師会は余りにもおとなしく、真面目で、行政の言いなりになっているようで、自分を酷使し、体を壊し、意欲を失って行く医師の味方になって具体的に励ましていただきたい。今は医療体制の危機、地域医療も危機。医療施設のコンビニ化は困る。子どもの顔は、朝見て、夕方帰ってきた時にもう1度見て、額に手を当てるだけで、救急医療の患者は確実に減る。何でも便利で、お客さんのニーズに無制限に応えられるよう要求しながら、経済的にも運用面でもガッチリ統制されてしまっていてはどうしようもないと思う。人材不足も募るばかり。医師は疲労困憊し、家庭の幸福にも影を落としかねないところまできていると思う。この点で、医師会は医師側に立って頑張っていただきたい。また、地域最高水準の医療を続けている病院に、軽症が多い患者のために、貴重な時間とエネルギーを費やさせて、病院の活気が低下し、医師が諦めて開業に走るような事にならないようイニシアチブを発揮していただきたい。

 

 

【夜間に協力することは難しい】

     看護師、事務員が用意できないため、夜間、自院ですることはできません。

     外科系の有床診療所では、1次救急を行うことで交通事故や酔っ払いなどのトラブルに巻き込まれることがあります。救急体制の協力のために安易な参加はできません。病院でも同様ですが、スタッフの少ない有床診療所では、医師が若くて元気ならば良いですが、対応ができません。

     少人数で地域医療に当たっているので休日夜間までは手が回らない。

     特に言いたいことは、院外処方している医療機関が真夜中に診察しても、投薬などでできることは限られている。十分な検査もできず医療過誤の心配もある。無責任のようだが、患者さんに携帯番号は教えたくないが、いつも診ている患者さんに関する救急診療先からの紹介や連絡には応じたいので、市民病院や舟入病院に対して、予め患者には教えないことを条件に携帯等の緊急連絡先を登録しておくのはどうか(?)。夜間小児電話相談電話のような、電話相談を受けて、緊急性があると判断したら主治医に直接連絡してもらうような機関を医師会内に設置してもらえるなら、携帯電話、自分に連絡できない場合の妻の連絡先や実家の連絡先まで知らせておいてもよい。自宅には患者専用の別回線を開設している。留守の場合は、留守番電話のメッセージを聞き、必ず折り返し対応するようにしている。しかし、時間外に診察を求めてくる患者のほとんどは、緊急性がない。

 

 

【静観すべき】

     市民病院の経過を見た上で、その対応を考えればいいように思われます。

     広島市民病院だけの対応では、いずれ立ち行かなくなるものと思われます。その様な時は、すぐに対応できるような方策は準備しておき、現状は静観する。

     市の行うことに口出しせず、静観する。

     広島市民病院の対応状況に応じて対策を考えていけばよいと思う。

     広島市より応援依頼があれば、舟入病院の時のように対応されては。

     一次救急については、開業医、医師会も役割を担い、貢献していかなくてはならないと考えます。しかし、行政に協力する場合に注意しないといけないのは、安易な協力が結局は行政を“甘やかせる”結果となって、根本的解決策を先送りすることとならないようにしなければなりません。行政は“先送り”が得意です。そのためには、あえて静観することも必要ではないかと考えます。

 

 

【市内の病院で対応を、病院の体制の充実を】

     夜間、軽症の患者でも来院する人が多いので、各病院が月1回でも8時まで診療すれば、かなり1次救急の患者が減ると思います。仕事が終わってから来院する人や、子供さんを連れてくる人が多いので。

     舟入病院、市民病院以外の総合病院も、夜間、休日の救急体制を充実してもらいたい。

     有床の病院がそれぞれ救急の体制を整備し強化していくことが望ましい。

     病院の体制を整備する。人的不足に対しては、開業医に協力を求める。

     夜間、近くの大きな病院に連絡がとれるようお願いしたい。

     小規模の病院、クリニックで救急を軽率に受けるリスクについて、どのように考えるかで決まってくると思います。現在、このようなリスクが益々大きくなっている以上、救急医療は例え軽症であっても、大病院で行って欲しいと思います。あるいは、このような状況、正当な医療行為を行っていて医師が逮捕されないような状況、に医師会としてもっと積極的に取り組んでもらいたいと思います。

     既存の病院に体制を充実してもらう。

     公的病院の人員を増やして交代制で対応する(非常勤も含めて、公的病院の救急センターを充実させる)

     舟入病院、市民病院のみでは限界がある。医師の人数が多い大学病院がもっと積極的に行うべきだと思う。

     呉市では呉共済、国立呉、労災病院、呉市医師会病院、済生会呉病院等が、夜間休日の急患に対応していた。広島市内の大きな公的病院がこれまで夜間休日の急患に対応してこなかったことが大きな問題である。広島大学、県病院、市民病院等の公的病院や広島日赤等の一定規模の病院がネットワークを組んで協力して対応していただくのがよいと考えます。医薬分業で、クリニックには内服薬のストックはほとんどおいていない。個人単位で夜間の対応をするには限界があります。

     かなり以前より予測できた問題です。一極集中させていた今までの対応が間違っていました。開業医が休日当番拠点を増やしても、患者のニーズが病院思考なので分散されるとは思いません。公的な病院を拠点として、多極化させないと解決しません。そこへ全員が出向いていくしかないでしょう。

     舟入、市民病院の他に県立病院、大学病院他の公立病院、民間の大病院等を結集して、現在の当番医制度と併用した、一次救急医療体制の整備をはかり、地震等の災害時救急体制を確立しておく必要があると思われる。これは、医薬品等の備蓄の問題にも関係する。さらに飲料水、食糧などの備蓄も考えて実施体制を整えておくことが肝要である。

     松山市のように大病院、中病院のグループを作って回したら良いのでは。

     公的なERを充実させるべきだと思います。

     各科ごとに、必ずその夜や休日に救急を受け入れる大病院の当番あるいは情報を決めて、各開業医に流して欲しい。

     時間外又は診療中外時間外になった場合の救急患者受け入れをしてもらえる病院がない。たいていは断られ、患者自身に救急車を呼んでもらっているのが実状です。

     勤務医の労働体制に無理があります。(日常業務+当直)現状のまま、勤務しようと思っている医師は少ないと思います。 

     市民病院で救急をするなら、医師定数の増加をし、翌日休み等の体制を、後方ベッドの確保を。

     公的機関が土日を休診日にするのではなく、平日を休診日にするような工夫、当番医ではなく平常診療として、開業医も土曜午後診や日曜診をするような工夫が必要。夜に関しては、重症の患者のみ診るべき。軽症の患者にサービスとして、昼間と同様に診療するのはいかがなものか。

     開業医が夜間、休日の救急を拒否している所が増えてきている。公的病院の救急体制を強化すべき。365日救急告知をしている民間病院もかなりあると思われる。病院群輪番制は問題があると思うが、改善しながら存続させる。

     広島市民病院のみで24時間対応できるのであろうか。安佐市民病院、安芸市民病院、県立広島病院、広島赤十字・原爆病院も同様に、24時間救急医療体制を行うべきではないか。

     個人病院、公的病院を問わず、原則、全患者受け入れというスタンスがない。(ベッド満床とか何かの理由で多少、重症感のある患者だと受け入れ拒否のことが多かった)

     季節的に(12月〜3月)インフルエンザなどが流行する時は、夜間救急病院を増やす(市民病院、舟入病院、安芸市民病院など)

 

 

病院群輪番制、二次救急について

     医師会が何らかの形で一次救急に対応した時、紹介患者を受け入れてもらえる二次救急の体制をきちんと整えていただきたい。

     市内の病院は、少しでも輪番制に加わってほしいと思います。

     1次救急はさせていただきますが、2次救急の受け入れが未だ不十分。舟入病院は必ず診ていただいたので感謝しております。科の特殊性もあろうかと思いますが、連携室へ連絡しても、対応が遅く、連絡がついても部屋がないため断られ、登録医と伝えてもダメと言われたこともありました。それも2病院続けてで、少しあせりました。

     夜間、休日(土も含めて)、二次救急医療体制が判然としないので、常に不安を感じている。

     脳外輪番に入っている梶川病院に勤務していますが、夜間の患者が多く、当直ではなく夜勤状態です。脳外だけではなく、整形外科的処置が必要な患者も多く運ばれてきます。これらの患者をいつも脳外科医師が診るわけではなく、内科医で対応していることも少なくありません。数箇所の輪番病院のみで夜間救急を回すのには限界があると思います。

     当番医の時、輪番制の病院に循環器なら循環器、呼吸器なら呼吸器など、専門の医師が居ると思って患者さんを紹介しても診れる医師が今日は交代で不在などといわれて困ることがあります。

     現在の状況では、平日夜などの輪番病院の情報が、私達開業医には公開されていないので、安心して一次救急を担える環境でないと考えている。

     舟入病院をただ市民病院に移管するだけでは、対応は1ヶ所なので不十分だと思います。できれば、病院輪番制等参加は?

     当直医がいて、診療可能な病院(輪番病院も含めて)を広く広告する。

     輪番制にて対応しているが、その日の専門の医師の確保が難しく、確実に実施するには困難で、できるだけの対応をしている状態と思います。

     輪番制度があまり機能していない。(患者が病院を選んでいる)公立、準公立の総合病院を軸とした輪番制に変えるべき。(現状の私立病院では残念ながら、プライマリ・ケアがプアである)松山市等を参考にするべきではないでしょうか。

     輪番病院を活用すべきではないですか。

 

 

【新たな救急病院が必要】

     一次救急は、センター的な施設があるべきだと思います。現在ボランティア的に診察していますが、スーパーローテーション等で若干医師不足になってきているため、36時間勤務はつらく感じます。 

     市民病院が救急を受けるだけでは、到底、対応できない時が来ると思われるので、福岡市やその他の大都市のように専門の夜間救急病院を設置すべきではないか。

     日中診療している医師が担当するのは無理があるので一次救急専門の診療部を設けたらどうでしょうか。

     市民病院、日赤、県病院など既存の大病院に依存していては無理である。これら病院から独立した・老人医療センター(救急対応可能な)・一次二次救急センターが必要と考える。

     広島市として市民のための救急専門病院(全科を対応すべき)を作るように検討して欲しい(No.365)

     ER型施設を作ってください。100万都市として、お粗末な救急体制。

     他県では、公的救急専門の病院がある。

     夜間救急専門の医院の設置(市の援助を考慮して)

     24時間対応できるシステムを行政も関与して構築すること。そのためには、事務職、看護職、検査職とともに医師に対する勤務交代制を導入するなど、働く者の安全、健康なども考慮してトータルな救急医療体制を整備されることが必要である。患者を選ばないことも大原則である。

 

 

【市民への啓発が必要】

     舟入病院の当直(広大時代)、夜間診療に行っても、1/3位の患者様は翌日でもOKの人が多い。初診料を上げる、電話相談でふるいわける、啓蒙活動等が必要でしょうか。

     本当の救急医療とそうでない時間外の医療が混同されて混雑し大事になっている。啓発、周知活動を徹底されるがよい。

     救急医療か、コンビニ医療か、市民に広報すべき。

     救急医療体制を変える必要はあるが、救急でない方の受診がとても多いように感じます。昼間は多くて待ち時間が長いので救急に来たと言われる方もおられます。救急の初診、再診料をもっと高く設定することにより、本当に必要な方のみの受診をする必要があると思います。

     救急医療はあくまで救急のためであって、軽症の人が受診すると本当の意味での救急ができなくなることを十分に一般の人に知らせる努力をしてほしい。

     舟入病院に応援に行っても、休日当番医の際も、本当に緊急性があるのは少数だと思います。救急医療への受診に関しての市民への啓蒙も必要と思います。

     夜間・休日の医療の体制、実状について患者教育を

     一次、二次、三次救急がわかりにくいので、はっきりしてほしい。人口が多く、専門医志向が高いのは都会の特徴でしょうか。特に近年、救急の時間帯ではない時に、できるだけ受診するように指導して行く必要を感じます。

     「量的不足」は非緊急患者が夜間、休日に受診することが増えてきているためではないでしょうか。本当の救急のみなら足りているのでは?夜間(時間外)診療と救急医療とを区別して考えるべきではないでしょうか。

 

 

【休日当番について】

     休日当番医の地区が同じ区に偏っているとクレームが患者家族からあった。1次救急医療の不足に対し、医師会として対策を立てる場合、患者ニーズや医療側にも無理がないよう多彩な対応をとるべきである。

     夜間の救急診療所は、舟入病院と市民病院で充実させてほしい。休日当番は、皮膚科と泌尿器科が一緒になっているので、皮膚科担当の日は泌尿器科がない状態となっている。夜間はどこに紹介すればいいのか不安である。

     日曜の休日当番の数が多すぎる為に回ってくる間隔が短く、医療機関の負担になりつつある。隣接の医師会が休日当番をやっているので、広島市ではもっと当番医の数が少なくてよいと考える。

     私は皮膚科です。舟入は皮膚科がなく、土、日に緊急入院を必要とする患者が来た場合、どの病院に連絡すればいいか困ります。各病院の皮膚科が土、日輪番制(待機)をとっていただくと助かります。休日当番の紙が回ってくるとき、それも回して下さると助かります。

     医師会は休日当番医制度を廃止したほうがよいです。医師により対応能力が異なります。

     私自身は高齢、病弱(心不全)のため、当番医を辞退していますが、各地区医師会に各診療科別当番医を設置してほしいと思います。

 

 

【他科の救急体制について】

     産婦人科は無床診療所の先生が時間外診療をされず、そのシワ寄せが有床診療所に消防局が電話番号を教える為に迷惑をしています。産婦人科も市民病院で受けてほしい。

     内科・小児科以外の夜間の体制を整える必要あり

     救急体制が佐伯区において外科整形外科に対応する医療体制が皆無といってよいと思います。廿日市市も廣総病院満床となると西区まで搬入されてきます。入院施設がなくても軽症の一次救急にはもっと佐伯区地元の医療機関は救急体制に積極的に関わっていただきたいと思います。

     小児科の問合せも多いので、市民に対して舟入病院等に行くことを知らせてほしい。産婦人科の夜間・休日の一次救急を作らないといけないと思う。

     佐伯区に産科に対応できる医療機関が1ヶ所しかない。NICUを持った産科センター設置が望ましい。

     内科以外はどのように対応されるのでしょうか?各医師会で対応がしにくくなっている→集中させる→集中させる所を増やす→公的病院が動くのを待つか、医師会立として医師会が協力しやすくするか?

     当院では夜間休日など、精神科にptが身体症状をメインに来院入院されます。当院で一旦来診し、全身管理が必要な場合でも、転院の受け入れ幅が非常に狭いと感じます。精神科ptの身体預かりについても通常の救急例と同じように対応して頂けるとより転症例への対応もしやすくなり助かります。 

     個人的意見として、広島東では精神科病院協会が主となって精神科救急を実施されていますが、診療所もシステムに入りたいという考えです。ただ、夜間診療所や休日診療所になる実態もあり、検討中です。

     精神科医会は、当番医等は出来ないので、そのかわりに保健センターにおいて「精神保健相談」という形で医師会or行政に関わっております。決して何もしていないというのではありませんのでよろしくお願い申し上げます。

     外科系に関しては、夜間輪番病院は機能していると思う。一次救急は区又はブロック(支部)単位で話し合う事も方法ではないか。

     眼科の場合、夜間の患者:気まぐれ患者多し。それに応対する時間は莫大で益なし。止めた方がよい。急を要するものなし。昼間の診療時間で充分。

     内科的に問題あるが、整形外科的には現状に問題はないと考えますが、各科で意識が全然違うのではないかと思います。

     各科ごとに救急医療体制案を市医師会に提出させては?

     小児科は舟入で診療しており、現在のままでよいと思う。

     外科系では特に問題ないのでは。内科小児科その他の科のことはよく分かりません。

 

 

【その他】

     これまで舟入病院の救急診療が、あまりにも簡易で、「充分な診療をしてもらえないので、行くだけ損だから行かない」という意見を複数の患者から聞いている。(応急処置としても充分でないと思われる。)市の救急医療は、質も確保してもらいたい。

     現在は患者さんの判断で舟入病院を受診している場合が多い。電話があれば、ケースバイケースで対応が違う。

     全国的に見て遅れている。大学病院等の基幹病院救急部やセンターは麻酔科がやっているから、心肺停止のみが救急として扱われる傾向がある。

     一次救急体制の充実が必要

     急性期病院の勤務医が一次救急の患者さんを診る必要がないように対策を立てる必要があります。

     高齢のため、充分に対応ができなくて申し訳なく思います。

     救急全事例に対応する基本的姿勢が必要

     患者が希望する病院に行けない。

     小泉構造改革に基づく医療のコンビニ化構想を実施するもので、目的は個人開業医の排除と大企業による医療の独占支配にある。地方の医師会では、対応は無理で、医療の崩壊は黙視するしかない。二次、三次の高度機能病院が一次救急外来を行うことについては、議論する余地があるかもしれない。やりだしたからには、市民病院も途中で悲鳴を上げずに何十年かはやりとおす覚悟がいるだろう。市民病院では充分な駐車場の確保(地下駐車場の24時間開放など)が絶対条件であろう。

     他の病院や診療所から、何の連絡もなく当院へ行くように言われたと来られる場合があります。緊急手術等でどうしても対処しかねる場合もあり、主治医の先生から電話で一報いただければ有難く思います。

     できることは協力するが、自分たちの診療に障害がでることは協力できない。

     受け皿があまりにも少なすぎる。

     私自身は高齢で除外されていますが、現在まではあまり問題なく対応できていると思います。

     何科であれ、救急に対応してくれる病院は開業医にとって、必要なことである。

     日曜、夜間は救急体制が整っているが土曜日の重症患者の受け入れ先を探す時、困ることがあります。

     救急医療と普段の医療との境を明確にするとよい。例、 処方日数1〜2日分等(272

     小児専門病院、癌専門病院を作ることを希望 

     完全に責任持って診ていただける救急体制をつくっていただきたいと思っています。中途半端ではなく。

     現在のような状況になったのは、厚生省の経済誘導の結果である。医師会はそれに抗することができなかった。(No.328)

     開業医もお手伝い出来れば良いのですが、システムの問題等、改善の余地がかなりあり、積極的に取り組めないのが現状です。

     遅れている。至急整備する必要あり。

     救急医療、特に患者への対応で不祥事、医療事故はほとんど現在までないようで深謝している。但し、妙なことがたまにあるのが残念です。

     失憂後楽

     診療所レベルでの対応は不可能であるが、年末年始時のように公的病院への参加が可能であれば、検討の余地があると思われる。

     うまく運営されていると思います。

     今までどおりでいいのではないかと思います。

     かなり充実していると思う。

     自院で対応できる時には受け入れるが、病状その他により、対応不可能時に救急病院へ指示(493

     救急の診療報酬を上げるしかないと思います。

     救急に対しては、会員11人で考え方も対応も違うと思います。ただ医師は増加しており、かかりつけ医として急変時に対応しない者は減患となり、やがて何らかの対応をせざるをえなくなると思います。また、大阪、東京のように夜8時、9時まで診療する時代がそこまで来ていると思われます。必要なのは、そういう時間帯に入院を必要とする重症患者を受け入れる体制がきちんととれること、医師会がリーダーシップをとって、信頼できる病院をリストアップしていただく必要があると思います。